会長挨拶

公益社団法人 安房医師会

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会長挨拶

2018/07/13(金)

安房医師会 会長  原 徹

 平成30年6月から公益社団法人・安房医師会の代表理事に選任された原です。

 『代表理事=会長 』は謂わば“親方”の様な存在ですが、実際には公益法人の理事15名の中から互選し、理事の代表者として選任されたものです。そして公益法人の最高決定機関はあくまでも“総会”であり、その承認を得た上で全ての理事会の会務は行われることが基本原則となります。また2名の監事による監査・承認も必須となります。この原則に従えば会長の仕事は独善的な親分の生業では無く、謂わば調整役としての任務であるとも言えます。一方で医療・介護・福祉に対する会員個々の思いもあり、実際には”会員個々の思い“を抽出・整理し、“組織の意見”として具現化して行く事が私に課せられた責務であると考えています。

 現実の社会では安房地域も深刻な問題を多々抱え、地域の在り方自体が問われている状態です。すでに安房医師会は3市1町を内包した組織構成となっていますが、地域内の行政単位毎に施策も異なり、総意としての地域の方向性が今ひとつ明確でないことも否めない現実です。これまでの歴史を振り返っても行政単位・体制は変化しても『地域に於る医療と教育の必要性は変わっていない』と感じています。そして地域に住むことが可能となるための『安全保障の基盤、社会の共通資本』として『医療供給体制や教育設備・制度』はあるべきかと考えています。しかし一方でこれら公的な医療・教育に係る財政負担は甚大なものでもあリ、地域住民の御理解・承認の上での御協力が必須となります。そして安房地域の厳しい財政状態に直面します。勿論採算性は非常に重要なものですが、それのみで安房地域の将来を論ずる事には違和感を覚えることも事実です。将来の安房地域を基盤となる医療・教育の面から再構築する事が重要であると考えます。そのためには積極的な教育を行い有能な人材を育てることが必須であると考えます。

 幸い安房医師会には優秀な理事が集まり、さらに小嶋良宏・前安房医師会長が千葉県医師会理事に就任された事により、県・県医師会との風通しも今まで以上に良くなることが期待されます。私の任期中に地域の在り方を踏まえた地域医療構想が活発に議論される事を期待しています。