巻頭言 Vol.50 No.3 2014
安房医師会会長 小嶋 良宏
暦の上では晩春の今日この頃、朝夕には寒い日々がまだまだ続きます。この医師会ニュースが皆様のお手元にわたる頃、日中の日差しによっては半袖のシャツやパステルカラーのワンピースなどを着る初夏の気候でしょうか。
昨年6月より新体制の理事会となり、皆様のご協力、ご支援の元、医師会理事会活動は軌道にのりつつあります。理事一人一人の裁量権や個性を尊重、活気ある理事会と思っております。
懸案事項は多少ありますが、この先一つ一つ粛々と解決していく所存です。
昨年12 月に審議された事項において、会員の方々に混乱を与えた事項について記します。
県教育委員会より近隣の安房高校、館山総合高校、長狭高校、安房拓心高校、安房特別支援学校の校医を医師会として推薦するよう文書が届きました。
理事会にて審議、新公益法人になった今、公正、公平の観点より公募することと決定されました。
その公募文書の記載に、「健康面等で無理をなされない様に配慮して戴きたい」という文言があり、それによっても多くの会員の方々に混乱を招きました。
その後、健康面云々という文言は撤回するよう指示、応募された候補者を慎重に審議し、校医を決定いたしました。
今回の反省するべき点は以下の3項目です。
1、 募集締め切り日が差し迫っており、その人選を焦ってしまった事。 2、 公募という選び方自体を十分に周知しなかったことによって混乱を招いた事。 3、 公募の文書に、健康面等で無理をなされない様に配慮していただきたいという文言があり、さらに混乱を招いた事。
多くの会員の方々にお詫び申し上げますとともに、以上を反省し、今後は行政その他からの担当医師推薦があった場合、募集方法やその決定についてより慎重に対応するようにいたします。
今回の公立高校の校医を公募し、県に推薦するという理事会決定を受け、その整合性、公平、公正を保つため、その後の県出先機関の嘱託医、市町の保育所の園医、小中学校の校医の推薦においても公募を行いました。
医師の推薦の依頼があった場合に公募を行う事自体は公平、公正を保つ意味では何ら問題ないと考えますが、今回はその実施方法を誤りました。
あくまで新公益法人となった今、会員間での公平、公正を目指すために行った行為であり、今後もそのような募集方法を多用する事をご理解いただきたいと思います。
この先、新しい事や過去からの前例を覆すことを実施する場合には、アンケートや周知文書を早めに会員に配布し、混乱を招くような事は極力さけるよう務めます。
また、理事会において様々な意見を述べる理事の発言に耳をかたむけ、より深く議論、採決をも慎重に実施したいと考えます。
まだまだ未熟な理事会ですが、会員の方々からの叱咤激励のお言葉、多少の御協力、多大なご支援をお願いいたします。